紳士淑女としての豊かな生き方を
マナーが目指すゴールは
『紳士淑女としての生き方』を
手に入れることです。
私が外資系企業で秘書をしていた時、とても尊敬するボスがいました。
仕事に全エネルギーを集中させ、厳しい一面もありましたが、同時に、秘書である私や彼の部下、ビジネスパートナーへの気配りも欠かしませんでした。
仕事を終えると「Thank you」の言葉と笑顔、秘書の日には、上司自らレストランを予約し、花束とカードを用意してくださり、チームメンバー全員でねぎらってくださいました。
アメリカと日本を行き来する上司のサポートは時差との戦いが多く、出張中の上司から真夜中に仕事の指示が入ることもありましたが、どの仕事も嬉々としてやっていたのは、部下である私を尊重し、感謝の気持ちを伝え続けてくださったからだと思っています。
ハードな毎日を送っている上司なのに、時間を作って映画を観たり、食事に出かけたり、ご家族との時間をとても大切にし、全力で毎日を愉しんでいらっしゃいました。
だからこそハードな仕事を精力的にこなしながらも寛容でいられて、誰に対しても心からの笑顔を示すことができたのだと、上司の優しい笑顔を思い出します。
また同時期に、美しく品があり、とても素敵で憧れる、まさしく淑女と呼ぶのにふさわしい方と親しくさせていただきましたが、ご自宅に伺うと、いつもきちんとハウスキープされていて、ご家族との時間を豊かに丁寧に過ごすことを、なによりも大切にされていることが伝わってきました。
ワーキングマザーでもあり、お仕事も精力的にされながら一緒に働く方への気配りも素晴らしく、信頼も厚く、全員の力を生かしてプロジェクトを成功させていました。
紳士淑女の方々は皆、
こうした素敵な生き方を
されている方ばかりだったのです。
マナーの本質である『全員が心地よくいられる気配り』や『高い教養や品格をもった人間性』を備えているからこそ、可能になる生き方がそこにはありました。
数々の格式ある場に携わる機会をいただきながら、マナーとは本来、お作法を学ぶことだけではなく、その先にあるフィロソフィー(哲学)や生き方を手に入れることなのだという思いを強く持つようになりました。
ですから、私のマナー教室では、
お作法だけでなく、
生き方やあり方に触れるところまで
深くお伝えし、
本物のマナーを備えた
紳士淑女としての豊かな生き方を
手に入れていただきたいと願っております。
マナーを備えた豊かな生き方で、
一日一日を丁寧に過ごし、余白を愉しみ、
人生が充実した素晴らしいものに
変わるきっかけになれば幸いです。
Profile
Finishing School・ノーブルリリー
主宰 佐藤夕 Yu Sato
『Noble(品格)』『Sensible(丁寧)』『Leeway(ゆとり、余裕、自由)』のある、温かくて気取らないけれど、美しく品のある女性と子どもを増やす!をモットーに、ママと子どものためのマナースクールとマナー講師養成講座を主宰。